コンサルタントがフリーランスになるメリット・デメリットとは?

全般

1. はじめに

一般的にコンサルタントの給料は日本の平均的な給料を大きく上回る高給と言われています。

一方、実際にコンサルタントとして働いている方は、一度はご自身がクライアントに請求している金額と自身の給料の差分に驚いたことがあるのではないでしょうか。 特に近年は、コンサルタントとして働きつつ、給料や働き方を改善させるための選択肢として「フリーランスのコンサルタント」が注目されています。 この記事では、コンサルティングファームから独立し、フリーランスのコンサルタントとして働くことのメリットとデメリットについて解説します。

2. フリーランスのコンサルタントとは

フリーランスのコンサルタントとは、主に個人事業主としてコンサルティング業務を行う専門家のことを指します。コンサルティングファームではマネージャー職以上の役職者や営業部隊が提案活動をすることが一般的ですが、フリーランスコンサルタントの場合は、通常は自分自身が提案活動から案件のデリバリーまで、すべての業務を遂行します

3. フリーランスのコンサルタントになるメリット

3.1 高い報酬

  • フリーランスのコンサルタントは、自身でチャージ単価や報酬を設定できます。また、コンサルティングファームとは異なり、チャージした額がすべて自身の収入となるため、会社の中抜きがなくなり、高額な収入を得る機会があります。ただし、クライアントに請求しない経費については、自身の収入からの持ち出しとなるため、この点に注意は必要です。

3.2 自由な働き方

  • フリーランスのコンサルタントは、スケジュールと仕事量を自分で管理できるため、柔軟な働き方が可能です。これにより、ワークライフバランスを向上させ、個人のライフスタイルに合わせた働き方を選択できます。
  • 自分の興味や専門分野に合ったプロジェクトを選ぶことができ、自己成長の機会が増えます。

3.3 多様なプロジェクト経験

  • フリーランスとして活動することで、様々な業界や企業のプロジェクトに携わる機会が増えます。これにより、幅広い経験を積むことができ、スキルや知識の多様化が可能です。
  • 多彩なプロジェクト経験は、将来的なキャリアの展望を広げる一助となります。

4. フリーランスのコンサルタントになるデメリット

4.1 収入の不安定さ

  • フリーランスのコンサルタントは、通常は給料形式ではなくプロジェクトごとに報酬を受け取ります。
  • そのため、例えばプロジェクトが終了した後、次の案件を見つけるまでの期間に収入が途絶える可能性があります。
  • また、クライアントへの請求方法に関する契約次第では、プロジェクト完了時に請求する建て付けとなっており、プロジェクト期間中には報酬を受け取れないというような状況になる可能性もあります。
  • 不安定な収入に備えるため、適切な貯金や予算管理のスキルが必要です。

4.2 経営者としての責任

  • フリーランスとして独立すると、自身のビジネスを経営する責任が生じます。これには営業活動、契約の管理、税金の申告、クライアントとの交渉など、経営者としての多くの責務が含まれます。
  • 経営者としてのスキルや知識が不可欠であり、ビジネスの健全性を維持するために時間とエネルギーを費やす必要があります。

4.3 健康保険や年金などの社会的保障の欠如

  • フリーランスのコンサルタントは、通常の従業員と異なり、健康保険や年金などの社会的保障が自己負担となります。自身でこれらの費用を負担する必要があり、これにより経済的なリスクが増加します。

5. まとめ

本記事では、コンサルタントがフリーランスになるメリット・デメリットについてご紹介しました。フリーランスのコンサルタントとして独立することには、高い報酬や自由な働き方といったメリットがあります。しかし、収入の不安定さや経営者としての責任も念頭に置く必要があります。 自身のスキルや経験、ライフスタイルに合った選択をするために、よく考えて判断しましょう。

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