1. イントロダクション
本記事では、コンサルティングファーム在籍者で、フリーランスになるかどうか迷っている皆様に向けて、コンサルタントとしてのキャリアをフリーランスとして続けることが向いている人と、向いていない人について解説していきます。
フリーランスに転身するかどうかの重要な決断を下す際に、自身の特質や適性を考慮することは不可欠です。また、特に不安を覚えるのは独立後に安定して案件を獲得できるか、思い描く単価で受注できるかといった収益面ではないでしょうか。これについては、案件紹介サービスを活用した情報収集方法を本記事で説明します。
2. フリーコンサルに向いている人の特徴
フリーコンサルに向いている人の特徴は、大まかにいうとリスクをとる覚悟があり、主体的に思考・行動できる人です。以下で、もう少し詳細にフリーに向いている人の主な特徴をご紹介します。
2.1 自己管理能力が高い人
フリーランスのコンサルタントとして活動するには、自己管理が非常に重要です。締め切りを守り、プロジェクトを効率的に進める能力が求められます。また、案件の遂行だけでなく、他の案件獲得に向けた提案活動や経理業務等、様々なタスクを並行して処理する必要があるため、自分で仕事の優先順位を決定し、計画的に行動できることも重要です。
2.2 ネットワーキング能力がある人
フリーランスのコンサルタントとなった後は、自分で仕事を獲得する必要があります。ネットワーキング能力が高い人は、新規クライアントの獲得や、既存クライアントとの良好な関係性を構築するのに有利です。
2.3 リスクを恐れない人 / 適切に対処できる人
フリーランスのコンサルタントは、案件が途切れた場合や、契約に定めるクライアントによるコンサルティング報酬の支払タイミング次第では、安定した収入が得られないリスクがあるため、このようなリスクを取る覚悟が必要です。経済的な不確実性に対処できる人がフリーランスとして成功しやすいでしょう。
2.4 自己研鑽意欲が高い人
フリーランスのコンサルタントに限った話ではありませんが、常に最新の知識とスキルを持つことが求められます。コンサルティングファームに所属していれば、専門チームからの最新のナレッジ共有等が得られますが、フリーランスになった後は自分で先端知識の収集が求められます。自己研鑽に積極的で、学習意欲が高い人が成功しやすいでしょう。
3. フリーコンサルに向いていない人の特徴
一方、フリーランスのコンサルタントには向いていない人もいます。以下に、フリーに向いていない人の特徴をご紹介します。
3.1 安定性を求める人
フリーランスは収入の安定性が低いため、給与が毎月一定でないことに不安を感じる人には向いていません。
3.2 自己宣伝が苦手な人
フリーランスのコンサルタントは、自分自身で専門領域や経験、実績等を宣伝してプレゼンスを高める必要がありますが、自己宣伝が苦手な場合は、新規クライアントの獲得が難航する等が考えられ、向いていないかもしれません。
3.3 変化に適応できない人
ビジネス環境は変化し続けています。この環境変化に適応し、コンサルティングサービスの提供余地を模索できる人でないと、長期的にフリーランスのコンサルタントとして活躍することは難しいでしょう。
3.4 主体性が低い人
フリーランスのコンサルタントは自分自身でクライアントとコミュニケーションをとり、作業計画を立て、成果物を作成し、納品するというように、自分自身で仕事を進める必要があります。このような指示待ちではなく主体的に行動することが苦手な人には向いていません。
4. 案件紹介サービスでの情報収集がおすすめ
フリーランスのコンサルタントとしての成功に向けて、案件紹介サービスを活用することは非常に有益です。これらのサービスを通じて、どのような案件が、どの程度の単価で紹介されているか、どのような人材が求められているか等の情報を収集できます。以下、案件紹介サービスでリサーチできる内容を簡単に説明します。
4.1 案件の種類
案件紹介サービスには、様々な業界における様々なテーマ(戦略策定やオペレーション改善等)のプロジェクトが掲載されています。ざっと眺めるだけでも、自分のスキルセットや興味に合った案件があるかを検証できます。
4.2 単価と案件期間
案件紹介サービスでは、案件ごとに単価の目安とプロジェクト期間を確認できます。これにより、フリーランスとしての収入を見込む際に参考にすることができます。
4.3 求められるスキルと経験の把握
案件紹介サービスでは、案件ごとに必要なスキルや経験、実績に関する情報が記載されています。自分のスキル・経験・実績とマッチする案件がどの程度あるかを把握でき、独立後の案件獲得のハードルを検証することに役立つでしょう。また、スキルの不足部分を特定し、習得する方針を立てることにも役立ちます。
5. 結論
フリーランスのコンサルタントとしてのキャリアを検討するにあたり、自身の特徴や適性、スキル、実績等を棚卸して、案件紹介サービスも活用しながら情報収集と分析を行うことが重要です。フリーランスは自由度が高く、魅力的な選択肢ですが、成功にはこのような十分な分析が必要です。自己評価を行い、必要なスキルや特性を向上させる努力を惜しまないことが、フリーランスとしての成功への第一歩となるでしょう。